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いち「Waltz」ファンの、伊坂幸太郎「マリアビートル」感想

maria_beatle_displa_a.jpg
 
七尾くん萌え。

というわけで「マリアビートル」。
「物騒な奴らが再びやってきた」のオビの台詞通り、再びやってきた伊坂幸太郎による2つ目の殺し屋の物語。
 
あの「グラスホッパー」の続編ということで、もちろん伊坂ファンとしても興味をそそられる内容なんですが、この内容が、現在ゲッサン誌上で好評連載中の伊坂幸太郎×大須賀めぐみ「waltz」にも影響出たりするかなー、等と思いつつ読了。
 
伊坂幸太郎お得意の群像劇が、盛岡行きの東北新幹線「はやて」、というあまりにも狭い舞台で所狭しと暴れまくる!
な感じです。
ただバイオレンスだけでなく、裏の裏の裏をかく頭脳戦と、一筋縄ではいかない登場人物達。
やはり伊坂先生の書く殺し屋はかっこいい…。
 
(以下、本書の内容+大須賀めぐみによるコミカライズ「魔王 Juvenile Remix」「waltz」のネタバレもあり。注意)
 
 
大須賀先生による檸檬&蜜柑のデザイン超見てえ…
とか思いながら読むマリアビートル。
この二人はちょっとキャラ立ち過ぎ&腕よすぎじゃないかい。かっこよすぎじゃないかい。
 
それにしても、意外と「グラスホッパー」からの登場人物が出てきて驚いた。
 
◆ 鈴木先生
まさかのサプライズ。出てくるとは思わなかったなあ…。何気に美味しいところを持ってた鈴木さんだ!
鈴木先生、今回は「得体のしれぬ、しかし妙に凄みのある一般人」のポジションだったが、結構伊坂作品で、主人公を務めてた人が別の作品に出てくると、そんな感じになるよね。
 
「マリアビートル」の構成を貫く縦糸の一つに、王子の放つ「なぜ、人を殺してはいけないのか」の質問があるんだけど、それぞれがその質問にそれぞれの立場と思想を持って答えているのが面白かった。
中でも鈴木先生の、その答えは作品内で一つの解答、というか王子への解答として機能していて面白い。
そこには、誰も王子を揺さぶることの出来なかった力が蓄えられいて、この作品の「悪意」として設定された王子と対照的で爽快感があった。 
 
鈴木先生いいわー。
あの檸檬ですら、いつのまにか鈴木のことを「先生」って読んでたしなー。
でも「グラスホッパー」での出来事はやはり鈴木の心に相当のダメージを与えたみたいで、見方を変えれば人間味を失った、とも言える。ただ、そこから回復しつつある、という描写が入っていたのは、これも一つの希望だと思う。(奥さんの実家へのあいさつ)
 
終盤で、「グラスホッパー」における、あのラスト1行について語っているのが少しゾッときた。
 
 
◆ 檸檬&蜜柑
第1線で活躍する殺し屋は、頭もキレなきゃダメだよね~。というのを見事に体現した二人組。
というかこいつらは面白すぎる。
 
長髪で痩身で脚が長くて見るからに雰囲気のある、ってもうその時点で一般人って感じじゃないよね、な二人だけど、これ大須賀先生だったらどうコミカライズするんだろか、なんてことが気になった。
きっと凄いことになるのは目に見えてるけど。
 
しかし檸檬のトーマス好きには参った。ちょっとトーマス読みたくなったし。
王子にいつの間にかシールをつけた手際には驚いたが、それを見破る蜜柑の洞察力も鋭すぎる。
というか二人共、かなり短い時間で王子の正体を看破してんだよな、すげえ。
 
檸檬がやられた後の蜜柑のリアクションが、コンビとしての絆の深さを現していてグッとくる。まあ檸檬さんは色々問題児だったわけだが、蜜柑さんには必要だったんだろう。
終盤の、蜜柑の文学を引用しながら静かにキレるシーンはこの本の白眉。怒ってるようには全然見えないけど、蜜柑を知っている人間からすればこの上なく恐ろしいという…。
 
 
◆ 天道虫
首折り男か!w
というわけで、本書の癒し成分を一手に引き受けた驚きのメガネくん。
不幸キャラっぷりが素晴らしくいいが、それに対して大分諦めモードでつきあってる七尾くんもいい感じだ。
ヨワッキーな感じが何となく「Waltz」の苺原くんを彷彿とさせたり。 
 
だけど殺し屋としては弱いのかな、という序盤の印象を裏切るような中盤からの活躍。
アンタ業界でも大分知られている存在らしいじゃないっすか。すげー。手際よく首を折りすぎだが、waltzにも出てくる「首折り男」と、どちらが首折り上手いんだろうねぇ?みたいな対決を想像したら笑ってしまった。コキャコキャ折りすぎだよ七尾くん。
 
描写によればこの七尾くんもかっこいい容貌らしいが、しっかし殺し屋ってイケメンしかいねーのかよ!どうなってんだ!という思いをちょっと抱く、が、そう言えば木村も殺し屋だったな。なんだ、安心安心。(なにが)
七尾曰く、相棒の真莉亜の方が殺し屋としての腕は上らしいけど、たぶん真莉亜ちゃんはなんだかんだで七尾くんの腕を信用しているから実行役に回しているのではないか。まあ、自分が楽をしたから、というのも8割ぐらいあるかもしれないけど。
(後の2割は、七尾の不幸っぷりがクセになってるかもしれない。奴の不幸っぷりはもはやエンターテイメントだ)
 
本書の癒し成分なもので、読み進めているときは(やべー、七尾くん死ぬなよー…。うわー、また不幸が)みたいな感じで結構ハラハラした。
最後は無事に新幹線を脱出できてよかったよかった。

鈴木先生との絡みは、本書で一番の和み成分だと思う。
 
 
◆ 木村
典型的俺ルールで動くおっさんだけど、王子という更に巨大な悪意に目を付けられてしまったことから、不幸が始まる。
しかし結局のところ、誰も手を付けられなかった王子に、ファーストインパクトと敗北感を与えたのが結局このオッサンでした、というのも興味深い。
 
木村のジジが昔殺し屋やってたんだろーなー、というのは何となく予想できたけど、ババもコンビだったのかよ!というのは吹いた。しかも最強夫婦じゃねえか、どんだけだ。
 
最後は木村のオッサンも助かってハッピーエンドである。よかったよかった。
孫の渉くんは、見たところ本当にいい子みたいだけど木村家の血を引いてるあたり、いつか覚醒しそうで怖いなあ(笑)というのもある。
 
 
◆ 王子慧
で、本書の「悪意」を一手に引き受けるのがこの中学生なわけだが、途中から(コイツ、どんな酷いブッ殺され方をするのかなあ…)というのを楽しみに読んでおりました。
 
いやあ、だって心の中で他人をバカにしまくるキャラって嫌われるよ王子。
というわけで、最後の鈴木先生が現れてからの展開は胸がすく思いだった。
「悪意」を体現した王子を、揺さぶることができたのが、心が一度空っぽになってしまった鈴木先生というのは皮肉かもしれない。
  
結局、王子を敗北せしめたのは二人組の殺し屋でも木村でも峯岸でもなく、七尾くんの不幸体質、というのが笑える。
いったいどうなっているのだ。どうしたら、こんなタイミングで、新幹線の車内に蛇が登場することになるのか。理解を超えている。憤りを覚えると同時に、畏怖もあった。
自分の幸運を、得体の知れない不運の怪物がかぶりつき、食い散らかしていく恐怖だ。
マリアビートル 432-433Pより

悪いけど、爆笑してしまった。
七尾くん、「得体の知れない不運の怪物」らしいっすよ(笑) 七尾くんはすげーなー。
 
 
◆ 前作からの登場人物
・押し屋
鈴木先生も驚いたが、押し屋こと槿の登場も驚いた。
業界最高峰の看板を、どうやら最近は檸檬&蜜柑に取られちゃったみたいだけど、変わらぬ最強っぷり。
たぶん、そこら辺の差は営業力というか、業界内でのアピール具合かもしれない。
というか槿って、やっぱり読んでて登場するときは「魔王JR」のあのビジュアルで再生されちゃうな。
 
・スズメバチ
 
maou_JR_comics10a.jpg
 
の方ではなぁーいッ!!!
というわけで本書に出るのは伊坂版スズメバチ。いやまあ、もしかしたら履いてなかったかもしれないよ? あの販売係のおねーさん。
前半から名前は出てきたが、世間話の一種、と言う感じだったし前作からのファンサービスかな、と思ってたら予想を裏切られるまさかの登場。やっぱエモノは針なんすね!
七尾くんが、女の方を始末しちゃったけど、大丈夫かな。復讐とか来ないだろうか。
 
・蝉
「桃が好きだという業者はたいがいいなくなるって噂を聞いたことがある」
「たとえば?」
「蝉」
マリアビートル 231Pより

名前だけ登場。蜜柑と桃の会話にチラッと出てくるが、こうやって今も話題になるくらいには名が残っているということか。
たぶん伊坂先生のファンサービスだけど、結構嬉しかった。
 
・桃
あ、桃も電話だけの登場でした。
作中で「太った女」と描写されてて笑ったが、あれはね、仮の姿なの! 本当はむちむちボインのお姉さんなの!

「Waltz」(4年前)

Scan10370a.jpg 
 

 
「魔王 Juveniel Remix」(4年後)
Scan10354a.jpg
 
 
俺はあくまで真実から目をそらすぞジョジョーッ!!
 
 
 
というわけでマリアビートルでした。
読み終わった後は、「伊坂作品だったなあ!」という充足感が素晴らしく心地よい作品。
 
気になるのが、ここで出てきたキャラが、「waltz」の方にフィードバックされたりしないかなー?という期待。
なにせ大須賀先生は、「魔王JR」連載の頃も、刊行されたばかりのモダンタイムスからキャラをひっぱってくる等の離れ技を見せたからなあ。
「グラスホッパー」の正統たる続編の「マリアビートル」。
是非、大須賀先生の筆による檸檬&蜜柑や天道虫を見てみたいにゃー…。
Genre : 本・雑誌 感想
 
Category | 読書
   01:40 | Trackback:0 | Comment:3 | 
 
 
 
 
 
Comment
 
 ゆき [URL] #-
お久しぶりです
ゆきです。

マリアビートル面白かったですね!
グラスホッパーの続編と聞いていたので、どうなる事かと思ってドキドキしました!

鈴木先生は7年経っても立ち直りきれてない処にちょっとジワっと来ました・・・。
蝉が出てきたのは嬉しかったですね。
グラスホッパーで蝉は「殺し屋に業界なんて」みたいなことを言ってましたが、
マリアビートルによれば殺し屋業界ってかなり広そうでしたね。
蝉自身も、まだ若かったにもかかわらず
業界の中では結構知名度はある方だったようなので、ちょっと驚きました。

大須賀先生によるコミカライズ、実現したらいいですね!
檸檬と蜜柑のキャラデザは私も本当に楽しみです。
  2010.09.27 Mon 15:04 [Edit]
 rabitbike@管理人 [URL] #Vdz.lraQ
>ゆきさん
>グラスホッパーの続編と聞いていたので、どうなる事かと思ってドキドキしました!
おお、ゆきさんも買いましたか、マリアビートル! 面白かったですね~。
>鈴木先生は7年経っても立ち直りきれてない処にちょっとジワっと来ました・・・。
鈴木先生の登場は驚きましたが、未だに少なからずひきずってるんですね<グラスホッパーの出来事。
少しづつですが、だんだん立ち直ってきてる描写があるのが救いですね。
>グラスホッパーで蝉は「殺し屋に業界なんて」みたいなことを言ってましたが、
>マリアビートルによれば殺し屋業界ってかなり広そうでしたね。

まあ、あれは蝉なりの皮肉みたいなもんですからね(笑)
岩西みたいな仲介業者までいる業界ですからねー。しかしどいつもこいつもキャラが濃いですねw
>檸檬と蜜柑のキャラデザは私も本当に楽しみです。
見てみたいですね!大須賀先生の筆による蜜柑&檸檬!
書店で配ってた小冊子によれば、伊坂先生は「ある漫画家の方に、次の企画として『新幹線の中で戦う殺し屋』の話をしたら『ふ~ん』というリアクションだったので、別のにした」みたいな話をされてますが(笑)
元々、漫画の企画になるかもという話らしいし、結構期待してもいいんじゃないですかね!?w
  2010.09.28 Tue 22:17 [Edit]
 miyu [URL] #-
お久しぶりです。
覚えていらっしゃるでしょうか?

しかし、マリアビートルってどんな意味なんだろ?
グラスホッパーはバッタでしたよね。

面白そうだな~。買いたいな、お金ないけど(笑)
グラスホッパーの続編って聞いた時は、驚いた。
続編ってほぼキャラ死んでるじゃん、とか思ったけど、槿とか鈴木とか出てるならいいや。
しかし、rabitbikeさんのレビューを読んでいると、鈴木先生が強キャラになってるみたいっスね。
確かに、伊藤も重力ピエロに出てきた時の強キャラ臭がハンパなかった。
次の土日、買いたいと思います
  2010.10.07 Thu 20:59 [Edit]






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