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オノ・ナツメ「さらい屋五葉」第四集・第五集 感想

Scan10944b.jpg Scan10944a.jpg

 

 

 

手にとって1Pでも読み始めれば、あとはもうノンストップ。面白すぎてページをめくる手が止まりません。

第四集・第五集では、いよいよ過去の真相が浮き彫りになっていく。

緊張感を増した展開が続くが、それ以上に出てくる人間の誰もが切ない背景を持っていて読んでいて胸を締め付けられる。

でもどこかとぼけた味わいもあって、けっして悲観的すぎにはならない、江戸の街で逞しく生きる彼らの姿が生き生きと描かれているのも見てて楽しい。

緩急自在な作者の筆運びに、思うがまま揺さぶられることがこんなにも面白いなんて。最高です。 

 

 

【リンク】

 さらい屋五葉 第一集~第三集 感想

 

 

 

(以下ネタバレあり) 

 

 

【第四集】

 

 Scan10863a.jpg

 

第四集から新たに登場した、銀太。

代理業を営んでいる、という怪しげな男。

銀太が入ったことにより、緊張感を孕み始める五葉内部。

今までの和気藹々とした感じも好きだが、こういった油断できない関係もスリルがあって面白い。

正体も不明で、町方にも通じているという、いつ裏切るかわからないような爆弾キャラの銀太だが、彼の生い立ち、望み、”金を必要とする理由”を聞いて、胸が締め付けられた。

切ない。

 

 

双子の弟として杉田屋に生まれた銀太。 

弟に生まれた、というだけで、長男のバックアップとしか見做されないこの時代。

 

幼い頃に寺に養子に出され、そこを逃げ出した後、拾われた商家での暮らしが、唯一銀太にとって心安らげる記憶であったんだろう。

しかし商家は無情にも押し込み強盗にあい、たまたま外出していた銀太と、銀太を拾ってくれた旦那だけが助かったが、店にいた人間は皆殺しにされ、商家は潰れることに。

旦那を助けたい銀太は、また商人としてやり直せるだけの金を稼いで旦那に届けたいと考えているようだ。

 

 

笑っている顔が多い銀太だが、その実、何も笑っていやしないその顔が、何だかひどく悲しい。

弥一に首を絞められながら、「おめえさんは誰にも好かれてねえな」と看破されたとき、「商家に拾われたとき、一度だけ味わったかな」と答える銀太の表情がさあ…、悲しいなあ。

「長続きしなかったけど、幸せだったなあ」って、今だにその時の幸せな記憶を大事に抱えてるんだろうな。それは銀太にとってすべてであって。

 

 

だからこそ、銀太には商家を潰された賊たちが、押し込み強盗たちが許せない。

できれば、復讐をしたいと思っている。

 

 

Scan10864a.jpg 

 

 

夜烏との交渉役に指名され、奴らのアジトまで行ったときに見た、夜烏の「押し込み強盗」としての匂いに嫌悪感と恐怖と憎しみを覚えた銀太は、町方に情報を流して捕縛させる。

「お前らなんかと先に出会っちまったから…」と泣く銀太。

初めて己の弱さを告白するシーンは胸が締め付けられる。五葉の人間と関わることで、知らず知らずのうちに心に溜まっていたものが流れ出したのだろうか。

 

 

そして生々しく描き出される弥一の闇。

 

 

Scan10865a.jpg 

 

 

昔の仲間を、顔に笑みを浮かべながら仕留める弥一。

今まで、一度も見せなかった、弥一の恐ろしい一面。

弥一は一体何者なんだ。

どっちが弥一の本当の姿なんだ。梅の居酒屋で涼し気な顔で酒を飲んでいる弥一と、昔の仲間を顔色変えずに始末する弥一。

どっちなんだろう。

 

 

弥一の周辺に現れだす、過去の因縁。

昔の仲間、そして八木。

弥一の正体が三枝誠之進だとすると、八木と弥一は昔にあったことがある。

そこに薄々気づきはじめているのか、その周辺に張り込む八木。弥一を狙う頬傷の男。

 

 

いよいよ緊張感が増してきたところで第五集へ。

やはり、弥一はおっかねえ…

 

 

 

 

【第五集】

 

Scan10869a.jpg 

 

 

弥一を追いかける過去が足首まで追いついてきた第五集。

 

 

 「五葉は終いだ」

五葉はそもそも弥一のカリスマ性と、その卓越した策があってこそのさらい屋だった。

その弥一が五葉を終わりにしようとするなら止められる人間は誰もいない。

なのだが、五葉のメンバーはそれぞれが自分の居場所を五葉に作ってしまっている。今更終わりにしようにも、築いてしまった絆が邪魔をして、そうすんなりと別れるようには思えない。

 

 

第五集での弥一は、今まで以上に余裕がない。

あの、世慣れて、粋な立ち居振る舞いの色男は、今は抜き身の刀のようにギラつきはじめている。

弥一の過去が、弥一自身に追いついてきているからだ。

 

 

桂屋の姐御が、弥一を評して語った言葉。

「あの子は追われているんだよ。いろんなものから」

何より自覚しているのは弥一自身だろうが、それ故に第五集の弥一は余裕がなくなっていて見ていて緊張する。

しかし読んでいて気づくのだが、弥一はそれ以上に危険な魅力を放ちはじめている。

殺傷力のある武器は、恐ろしくもあるが同時に妖しい魅力も放つ。今の弥一はそれだ。

 

 

弥一と八木の間に流れる空気が、ビリビリと肌を突き刺すような緊張感を孕んでいる。

一見穏やかな会話に見えるが交わす視線の鋭さが並大抵じゃない。何だこのスリリングなシーンは。

 

Scan10867a.jpg 

 

Scan10868a.jpg 

 

 

いよいよ回収された伏線の一つ、三枝誠之進のこと。

やはり第三集読後に予想した通り、弥一は三枝誠之進であった。そして誠之進に仕えていた使用人・弥一の死も途端に疑念の渦の中へ。八木の言葉によればどうやらお家騒動に巻き込まれたが故の不幸だったらしいが。

 

 

 

一方、弥一とは対照的に政之助は徐々にではあるが、変化の兆しが見られる。それも良い方へ。

以前では考えられなかったような、人として成長をとげたかのような姿だ。ちょっと頼もしい。

 

弟の文之助が、おつとめで江戸に来るらしいが、政之助はそのことを知らない。

やはり政之助の送っていた金は、借金返済のためなどではなく、文之助の立身出世の為に使われていたようだ。お家のため、秋津家のため、と言えばそれまでだが、しかしあまりにも兄に対して不義理が過ぎる。

政之助も解決しなくてはいけない問題の刻限が迫っているようである。

兄と弟。それは銀太が弟として生まれただけで、人生の明暗がわかれたように、秋津の兄弟にも否応なく降りかかってくる宿命だ。

政之助は果たして弟と向き合い、自らの、そして文之助の問題を解決できるのだろうか。それは次の巻まで持ち越しか。

 

 

そして八木が仕掛けた罠。

それは政之助を通じて、弥一に三枝誠之進と、使用人・弥一の墓の場所を教えたこと。

 

Scan10870a.jpg 

 

 

思惑と思惑が重なり合い、ますます目が離せない「さらい屋五葉」の第五集はここまで。

極上のサスペンスを読んでいる間は時間が流れるのを忘れるが、こいつは息をするのも忘れるほど。面白すぎる。

 

 

第六集以降の感想は、次回で。

 
Category | マンガレビュー
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