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まだ読んでない人はこんなブログは早く閉じて、ネットや漫画好きの友人の話などは一切シャットダウンして、今すぐ本屋に走ったほうがいいです。
ていうかもう、何を書いてもなんかネタバレな気すらする。
「めちゃくちゃ凄い衝撃!」て情報すら、厳密に言えばネタバレかもしれないじゃん? だって衝撃的なことがあるよ!って教えちゃってるじゃん? じゃんじゃーん?
そういう意味で言うと、何の心構えもせず、素のままで連載を読んであの第11話にぶつかった俺はとても幸運だったのだなあと思う。
特に、この第1巻の最後に収録されている第11話のラストでは、読んでて思わず後ずさってしまったほどの衝撃。「ヒィッ!」てなったのだ。コンビニで読んでてビクッとした男、それが俺なのだ。
くやしい…!でも単行本買っちゃう!(ビクンビクン)
その時はあまりにも衝撃があったんで思わず日記に書いてしまったが、面白かったのが、コンビニで隣で読んでた見知らぬ人も似たようなリアクションをとっていたこと(笑)
後ろを通る時、読んでるページが見えたんだけどまさしくあの第11話のあのシーンで、あそこらへんを何回もページを捲って見返してたw いやぁ、わかるよその気持ち。
◆◇◆◇◆◇◆◇
しかしこの作品、特に第1巻収録分について言えば、単行本派より、週刊連載で読んでた人の方が衝撃度高い気がするんだけどどう?
花沢健悟作品っていう先入観があってさあ、そんで主人公は35歳の漫画家アシスタント。
まさかなあ。まさか、
(以下、ネタバレあり。注意)
まさかゾンビ漫画になるとは思わないじゃん?
しかし世間には凄い人もいるもんで、第1話・2話あたりで、ゾンビ予想をしてた人もいるらしい。鋭すぎるだろ。
自分みたいな凡人にはもちろんわかりませんでした。で、単行本買って読み返してみたら確かに伏線はいたるところに貼られてた。
特にテレビのニュースがかなり直接的に言ってる。考えてみれば連載読んでて、やけにテレビのニュースが映るなあとは思ったんだ。
それにタイトルからして「アイ・アム・レジェンド」を連想させるようなものだし。あれもゾンビ映画だしねえ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
実を言うと連載当初は、それほど面白い作品になるとは思っていなかったです。
第1話なんて、冴えない男が家に帰ってきて、幻覚に怯えつつ自分ルールの「魔方陣」を作って夜を過ごす話。
1話目の感想は、今度は統合失調気味の男が主人公かー、とか。幽霊の描写が古谷実っぽいなあとか。
そして続く第2話以降では、その主人公・英雄の世間とうまくやっていけてないっぷりが、地味に、丹念に描写されていって、スピーディーな展開とは言えない構成。
まさかコレが罠だったとは。
現実でちょっとした違和感があっても、英雄の幻覚っぷりは日常生活に支障が出るほどだし、それで第6話のタクシー人身事故の「首が真後ろに折折れてても歩いてる女」のシーンも幻覚だと思うよなあ。それまでそういう描写をしてたんだから。
そして第10話、第11話。
第10話だけサブタイがついてて、それが「臨界」。
ここにきて、英雄のすぐ近くまで”異変”が迫ってきたわけですね。それで臨界か?
今まではテレビのニュースやら、人の噂話やらでしか描写されなかった異変が、「洗面所で顔を洗う英雄」のすぐ後ろにまで来た、と。
バスルームの浴槽の中で、手を縛られて殺されている「みーちゃん」の死体。それに気づかない英雄。
というのもかなり怖い。
でもここまで来ても、まだ「おお、これでサスペンス物が始まるのかな」なんて思ってた鈍い俺も怖い。
いやー、これからみーちゃんを殺したであろう、アシスタント先の先生が逮捕されて。そんで英雄は仕事を失って。
みたいな流れになるかなーと思ってた俺。ここまできてもまだ冴えない35歳の日常物が続くと思ってた俺。
はい、第11話で度肝を抜かれました。
あの2ページ見開き4連発は卑怯ですよ…。最後の顔どアップとか超こわい。
たしか連載時、第11話の最後のページにはキャプションがついてて、
「英雄譚が―――、始まる」
で、これにメチャクチャしびれました。今までの話は全てこの第11話を描くための伏線だったのか。
英雄譚か…。
どうなるにせよかなり目が離せないマンガになったことは確実。作者のことだからまだ伏線貼ってるだろうしなあ。パッと気になるのが
・英雄が金を持ってそうなのは何故?
・銃の許可証を持ってるのは、ただ単に趣味?
・幻覚の幽霊に怯えるようになったことに原因はあるのか?
とか?
そして世間はかなりウィルスが蔓延してそうな雰囲気ですが、英雄はちゃんと生き残れるのだろうか。
かなり面白いです。2巻も出たら買お。
名前 rabitbike
東京在住