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「この世には不思議なことなど何もないのだよ、のび太くん」
とか言いそうな出木杉くんですが。
上の画像は大長編ドラえもん「のび太の魔界大冒険」における1シーンですね。
「魔法って実在するの?」という疑問をもったのび太が、出木杉くんの部屋で色々教えてもらってるところです。
さて、このページを小学生以来、僕は久々に見たんですが凄まじいね。
何が凄いかわかります? こいつら小学4年生なんですよ。
大人になって気付きましたが、出木杉くんハンパないわ。
凄い所。
まず、出木杉くんは小学4年生なのにその知識は一体どこから仕入れたんですか。
「古代バビロニア人」とかスラスラ出てくるとか、なに? その知識量。
怖いのは、普段の出木杉くんを見てるとその知識の分野が、こういったオカルトに偏ってはいないことがわかるんですよ。つまり彼にとって、満遍なく習得している知識のうちの一つに過ぎないということ。
しかもこれ、のび太に話してる内容何も見ずに喋ってますから。のび太の質問に対して即座に対応してますから。
たしか出木杉くんって自分の書斎もってた気がするぞ。
大学教授の部屋みたいな蔵書が並んだ本棚だった気がする…。
いや、それにしても小4でこれだけの知識を人に話せるのは普通じゃないなあ。
やはり出木杉くんは裏でオカルトに傾倒しているのか?
成績優秀品行方正なみんなの憧れだった男が、実は夜な夜な黒魔術の実験を繰り返してるとか?
それはそれで歪んでていいですね。そんなことない?
まあ出木杉くんのことだからそんなことはないんだろうなあ。
次に凄いこと。
これ、見逃しそうですが、のび太も相当凄いですよ。
繰り返しますが2人とも小学4年生です。10歳です。
スゴイのは、そののび太が、「古代バビロニア」やら「錬金術」やらの
”人が自分以外の大きな力を制御しようとした結果、技術が生まれた”
という話の要点を、1回聞いただけで理解し、かつ話し手(この場合出木杉)が望む質問を的確に出していることにあるんですよ。
(前半の話が理解できてなければ、少なくともこの質問は出せない)
更に怖いこと。
もっと言えば、この流れを見る限り、どうやら出木杉はのび太ならこれぐらいまとめても理解できるだろうと踏んで話していること。
これ、ジャイアンが相手だったらたぶん例え話とかいろいろまわり道をしながら、相手が理解できるように話してると思うんですよ。
でものび太相手に一切の手加減なし。そんでのび太もそれを受けきってる。
(君なら理解できるだろ)とか心の底で考えながら話してんのかなあ。
ちょっと出木杉くんとのび太の関係が良く分からなくなってきた。
出木杉くんはそのあまりの完璧超人ぶりから”裏では何を考えてるか分からない”等と言われることもありますが…、うん、ちょっと怖いもん出木杉くん。
なんかデスノート手に入れたら月と同じように、新世界とか作りはじめそうですよね。
いや、それより前に、恐怖で人を支配することの愚かさを悟って、ノートを焼くかもしれない。
「こんなノートで縛り付けたって世の中は良くはならないんだよ、リューク」とか言って。あれ、終わっちゃった。
しかし出木杉くん強キャラすぐる・・・。
よし、ちょっと出木杉くんを困らせてみようぜ!
とはいったものの困るイメージがわかないなあ。どうすればへこませられるん?
頭は回るし精神的にも強そうだし。
なにかに執着とかもしてなさそうだしなあ。大抵のことは解決できそうな辺り狂気を感じますね。
そうだ、こんなのどう?
東京都練馬区で起きた一家惨殺事件。
幸運にも、当時親戚の家に遊びに出かけ留守にしていた小学4年生の男児を除き、一家は無残な死体となって発見されたのだった。
しかも残酷なことに発見者は親戚の家から帰ってきた小学4年の男児。事件現場のあまりの凄惨さに当初は気落ちした様子見せたようだったが、今では快復し警察へ詳しい事情を話している。
なお、事件に関係あると思われる当日に目撃された白いワゴン車について、警察はその行方を追っており―――
って長えよ! しかも暗いよ! そんで出木杉くん凄惨な事件現場見た割りに”気落ちした”だけですんじゃうのかよ!
う~ん、しかしこれ、迷宮入りしても、中学生あたりまで成長した出木杉くんが自力で解いちゃいそうですよね。
俺の中では少なくともそんな感じです。
(rabitbikeさんの中で出木杉くんが最強キャラになっていってる!)
大長編にでたら敵とのパワーバランス崩れそうだよね。
少なくとものび太たちがポカミスとかしてピンチに陥るなんて展開がなくなりそう。
しかし、そんな出木杉くんものび太には一目置いてるっぽいのがまた。
しずかちゃんと結婚するときも「君になら任せられるよ」とか言ってた気がするし(ここらへんちょっと記憶曖昧です)。
この2人は長い付き合いをしそう。そんでたまにこんな風にのび太がふらっと出木杉の部屋に来て、役に立たないけど無駄に深度の深い話しそうだ。
ちょっと京極堂と関口っぽいですね。
ああそういや出木杉くんは憑き物落しもできそうだ。
”言葉はただの言葉”と自覚した上で相手を平気で惑わしそうだ。もうなんでも出来そうな気がしてきたぞ。
(rabitbikeさんの中で出木杉くんが超S級キャラになっていってる!)
まあ出木杉くんは怖い、という話ですが。
でも、のび太と組めば何でも出来そうなんだよなーマジで。
さて、出木杉くんのことを結構みんな、「出来杉」と書くことが多いみたいだけど、
ホントは「出木杉」が正しいんですよ。知ってた?
google「出木杉」検索結果 33,600件
google「出来杉」検索結果 133,000件
結構間違えられてます。
名前間違えられやすいのが唯一の欠点か?出木杉くん
二次創作だと黒幕に据えられることの多い出木杉くんですが、やはり、その底の知れなさや、あえて傍観者に徹してそうなスタンスやらに、どうも不穏なものを感じ取っている人が多そうです。
欠点のない人間などいない、という常套句も彼の前では霞むのだよ・・・!
まあ、rabitbikeさんは↓の出木杉くんは大好きですが。
変態趣味の1個でも持っててくれればなんか安心できるんだけどなあ
関連→ドラエも
さて、このエントリーのタイトルは
「出木杉くんの怖さについて。(ドラえもん世界における名探偵のポジションにあるとしたら)」
ですが、
出木杉くんの怖さについては言うまでもないとしても、物語における神のポジションをいずれ獲得するであろう”名探偵”という配置。
それにもっとも相応しいのは出木杉くんではないかということですわ。
しかし悲しいかな。この世界ではドラえもんというルール度外視のマジックアイテムが存在するため名探偵は必要ないのです。(事件が起きてもタイムマシンで犯行を目撃するとか平気でやるからね!)
そう、この世界に名探偵は必要なく、舞台装置は回り続け、勇気と友情と感動に満ちた冒険、あるいは日常が展開されるのですよ
そしてその世界において名探偵は、出番を奪われ、推理は剥奪され、洞察と言う名の繰言のみで出演を許される。その段階で、昇華しきれなかった名探偵の要素は隠匿された後、読者の目に、”完璧すぎるがゆえに不安”というジレンマを与えるのであった。アーメン
う~ん。思いつくままに書いてしまったが、意外と的を得ているような気もするぞ 。(気のせいかもしれないけど)
大人になって読みかえすと色々再発見しますねえ 。
ドラえもんは僕が初めてちゃんと読んだマンガだけあって、感慨深いのよなあ。
[ドラえもん][出木杉]
名前 rabitbike
東京在住